県推奨米「ハツシモ」の米粉と規格外などの理由で出荷できない農産物を使用した米粉シフォンケーキのお店「KOHAKU」が2月25日、岐阜市春近地区にオープンしました。営業日時は、日曜日の11:00~17:00。
「KOHAKU」のオーナーは、JAぎふ女性職員の大西裕理さん。自宅敷地内に9.3㎡の店を建てています。JAぎふでは、農家が生産した農産物を集荷・出荷しています。しかしながら、生産したものの大きさやキズなど出荷規格にそぐわず、処分されてしまう規格外野菜の割合は、収穫量の約20%と言われています。この問題解決の一助になればと、農家から規格外野菜を買い取り、さらに小麦アレルギーで困っている子どもたちにも食の喜びを提供しようと、「ハツシモ」の米粉と規格外野菜を組み合わせたシフォンケーキを提供することになりました。
JAぎふでは、担い手不足や高齢化に悩む農家支援や規格外品を生かした食の提案により、フードロス削減につなげ、地域農業の活性化や地場産農畜産物の消費拡大および、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献度を高めることをめざしています。
この度オープンする店「KOHAKU」の由来は、長い年月をかけて作られた貴重な宝石の「琥珀」。この琥珀色のような優しい風合いの米粉シフォンケーキを届けたいという気持ちから名付けられました。
この日は、オープン前に数十人が並び、「ホウレンソウ」「ブロッコリー」「ニンジン」など12種類のシフォンケーキを買い求めていました。用意した米粉シフォンケーキ120個が、わずか1時間ほどで完売しました。米粉シフォンケーキは1カット300~350円です。
写真=米粉シフォンケーキを手に、「KOHAKU」をPRする大西さん