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JA基金支援先の団体が 「絶滅危惧種」ハリヨの生態児童に伝える

2022.05.27

 国の絶滅危惧ⅠA類に指定されるトゲウオ科のハリヨの生態を守ろうとする「ほんでんの自然を守る会」は27日、瑞穂市立本田小学校の体育館で、4年生児童73人を対象にしたSDGsを学ぶ一環として「ハリヨの生態について」の出前授業が行われました。

 環境破壊や温暖化、外来種などが増えることにより、日本固有種が減少してきているなか、瑞穂市本田地区に生息していた日本固有種のハリヨが姿を消したと思われていたが、2016年に発見された。本田地区でハリヨの生息が確認されたことがきっかけとなり、ハリヨを地域一帯となって保護していきたいと「ほんでんの自然を守る会」を発足した。「ほんでんの自然を守る会」の会員は、ハリヨを捕食するナマズやニゴイなどの侵入を防ぐ柵や草刈り機などを持ち寄り、ハリヨの保護や生息環境維持に努めてきました。しかしながら、活動には労力と費用がかかるなどという課題がありました。

 ボランティアで成り立つ活動を後押ししたのがJAぎふの地域活動支援基金(通称=みのっ太基金)です。生息環境維持のため、ヘドロ撤去用ポンプセットやハリヨを観察するための水中カメラセットなど16点、約86万円を支援しました。

 児童やその保護者らにハリヨが生息する地域だということを知ってもらい、この素晴らしい環境を後世に残していかなければならないと、2021年から本田小学校の授業の一環として出前授業を行っています。

 当日は、ハリヨの観察やパワーポイントを活用しながらハリヨの住む世界などを同会の会員が児童に説明し、児童からは「思っていたより小さい」「キレイな魚」などと声が飛び交いました。

 ハリヨは岐阜県南西部と滋賀県北東部の湧き水のみで生息が確認され、全長5㌢~7㌢程度の小魚です。

 

写真=ハリヨについて児童に説明する日比野聡志会長(左から2番目)

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